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● 海外でも通じる「KAKI」! |
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世界で柿を生産しているのは、たった、10ヵ国。
日本、中国、韓国の3ヵ国で9割以上を生産しています。
柿は、日本で最も発達した果物で、原生種の渋柿を長い年月をかけて改良し、数多くの品種を作り出しました。それらが、アメリカやフランス、ブラジルなど各地に、19世紀頃、日本から、伝わっていったのです。だから、今でも、「KAKI」は世界中の人に愛され、学名も「ディオスピロス・カキ(Diospyros
Kaki)」、「KAKI」の名で世界中に通用します。
現在日本国内では、北海道と沖縄をのぞく全県で栽培されています。中でも、和歌山県、福岡県、奈良県の順に栽培面積が多いんですよ。
パーシモンというアメリカ東部原生の小さな柿もありますが、これは日本の柿とは種が違います。ゴルフがお好きな方なら、パーシモンと聞くと、ゴルフクラブを思い浮かべる方もおられるかもしれませんね。"パーシモン"は、アメリカ柿の硬い材から作られているのです。 |
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● 柿は、ビタミンC
と 食物繊維 の王様 |
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柿は、へた、葉、渋、干し柿、干し柿の粉など、漢方では様々に使われている果物。
咳、タン、二日酔い、高血圧、脳卒中、止血、湿疹、かぶれ、口内炎などのほか、しゃっくり止めにも効果があると言われています。免疫機能を高めてくれるので、病気にかかりにくくしてくれたり、皮膚を丈夫にしてくれたりと、まだまだいろんな効果があります。
そんな柿は、ビタミンもいっぱい!実の部分 1/2個で、1日に必要なビタミンCが摂取できてしまうんですよ。
また、干し柿にすると、1回に摂取できる食物繊維の量は全食品中で最高だと言われています。
ただし、身体を冷やす食べ物で、消化があまり良くないため、胃腸が弱い人、産後の人、病後の人は食べ過ぎに注意して下さいネ。 |
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● 干し柿の表面の白い粉は・・・ |
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柿の糖含量は、15〜20%で、そのうち70〜80%がショ糖、残りがブドウ糖と果糖です。
果肉には、ショ糖をブドウ糖と果糖に分解するインベルターゼという酵素が含まれるため、柔らかく熟した果実や干し柿では、ショ糖はほとんど分解され、ブドウ糖と果糖のみとなります。果糖は体内に吸収されやすく、疲労回復にとっても効き目があります。
干し柿の表面に噴いている白い粉は果糖。カビじゃないので、間違わないでくださいね!柿特有のイイ成分なんですヨ。 |
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● 「奥の細道」にも登場! |
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「柿渋(かきしぶ)」とは、渋柿をくだいてしぼり、発酵させてできた液のこと。
この「柿渋」、防腐や防水、耐水、強化、染色などに使われました。
実は、日本酒を造る工程で欠かせないものなのです。完成間近のお酒は白く濁っていますが、これを透き通ったお酒にする為に使われています。
そして、江戸時代には、番傘にも使われていました。「柿渋」は水を通さない特徴があるため、防水効果を利用し、和紙に塗っていたのです。「奥の細道」にも、松尾芭蕉が紙衣に渋を塗るというクダリが登場します。
もっと歴史をさかのぼってみると、鎌倉・室町時代には着物の染料に、平安時代には土器に塗っていたようです。
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● こんな柿を選んでね |
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1.下手の近くまで赤みがあって、赤みが鮮やかなもの。
2.下手の色が緑色で鮮やかなもの。
収穫後長期間経っているものは、ヘタが枯れてきます。
3.ヘタと果実の間にすき間のないもの。
ヘタと果実の間にすき間のある柿を「へたすき」と呼びます。
へたすきのある柿は、果実に栄養が行き渡っていないばかりか、痛みやすいですよ。
4.ずっしりと重い感じのするもの。
5.固すぎず、柔らかすぎず、固さが均一なもの。
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● 柿の仲間 |
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柿の品種数は多く、1,000を越えるとも言われており、渋柿と甘柿とにわかれます。
甘柿の代表的な品種は、富有(ふゆう)と次郎(じろう)、渋柿の代表的な品種は平核無(ひらたねなし)と刀根早生(とねわせ)です。
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富有:
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晩生の代表品種で、甘い柿です。
果実の大きさは、平均280g程度で、日持ちがよく、果実の形が整っており、玉揃いも良好です。
甘味は中程度で、一般に糖度は15〜16%程度ですが、果汁が多く、肉質も柔らかいので、人気があります。
富有の原産地は、岐阜県本巣郡巣南町。
明治の中ごろ、小倉長蔵方裏の竹林に、樹齢100年を越えている柿の木が1本ありました。もともとこの地方は、江戸時代から「居蔵御所(いくらごしょ)」と呼ばれた柿の産地。中でもこの柿は格別に外観も風味もよく、近所でも評判になっていました。
隣家の福島才治さんは、向学心に燃えた青年で、明治17年、自家の柿に接ぎ木して、見事な柿を実らせました。その後、苗木を周囲の農家に分け与え、市場性に優れた柿の栽培を広めていったのです。彼はまた、この柿を積極的に各地の品評会に出品し、広く全国に普及するように努めました。明治31年の岐阜県農会主催の柿展覧会以降は、品種名を「富有」と命名して、さらに普及に努めたのです。富有の名は、中国の古典「礼記」の一説「富有四海之内(天下を豊かにたもつ)」からとったのだとか。
小倉家にあった原木は1929年夏に枯れ、ほぼ73年で大往生。1972年10月、本巣郡巣南町に「富有柿発祥の地の碑」が建てられました。 |
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次郎:
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富有に比べて、果肉がしっかりとし、やや固めで、コリコリとした歯ごたえがあります。"歯で味わう柿"なのです。
愛知県と静岡県が東西横綱として生産量1万501tで、80%を占めます。
1844年(弘化元年)、静岡県周智郡森町に住む松本次郎吉さんが太田川堤防決壊のため役夫として従事中に、柿の幼木を拾って、それを持ち帰り自宅の裏庭に植えたのが始まりと伝えられています。その後、1870年(明治3年)1月には近所の火事で焼けたものの、春には根株から芽が出て木になり、数年後には柿の実が出来るまでになりました。現在は町の文化財になっています。 |
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平核無:
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種がなく、甘くジューシーで、干し柿にしてもとても美味です。
富有に次いで生産量は第2位。4万5472tです。和歌山、山形、新潟で83%を占めます。10月〜12月にかけて、市場に出てきます。
新潟県新津市(旧中蒲原郡新津町)に300年近いとされる原木があります。原産地の新潟では、種のない柿があるということから、越後の七不思議に次いで八番目に不思議なものとして、「八珍」と名付けられています。他にも、山形では庄内柿、佐渡ではおけさ柿、核無など、ポピュラーな別名を数多く持つ「渋柿の王様」なのです。 |
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刀根早生:
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200gぐらいで玉揃いが良く、果形は偏平形です。品質は、「平核無」同様に優れており、種がなく、甘味が多く、品質は極上です。
奈良県天理市の刀根淑民さんが、「平核無柿」の枝変り(*1)として発見した早熟の品種で、昭和55年に種苗法品種登録を獲得しました。平核無よりも早い9月下旬〜10月上旬にかけて出荷されます。和歌山、奈良、新潟などで作られています。
この刀根早生のおかげで、夏場から柿が食べられるようになったのです。
*1
植物体の一部の枝のみが他と異なる遺伝形質を示す現象。芽の始原細胞における体細胞遺伝子の突然変異によって起こる。 |
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