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● すいかの故郷は南アフリカの砂漠地帯 |
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すいかの原産地は南アフリカの砂漠地帯です。
栽培スイカの原産地については、様々な説がありましたが、1857年にイギリスの医療伝導者リビングストンがアフリカ探検をした際に、
南アフリカ中央部、カラハリ砂漠のサバンナ地帯でいろいろなスイカの野生種を発見しました。
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以来、南アフリカがスイカの原産地とされています。
すいかの栽培は、原産地に近く、古くから文明の開けたエジプト、インド、ギリシャから歴史が始まりました。
とくにエジプトでは、紀元前4000年の壁画にすいかが描かれており、ギリシャでも西暦の初期には栽培がされていました。
やがてすいかの種はローマ帝国の道を様様な民族の移動と共に、ヨーロッパ中部から西部へと広まっていき、16世紀頃までにはヨーロッパ大陸中に広がり、英仏海峡を
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こえイギリスに入ったのは1597年とされています。
アメリカ大陸へは、新大陸発見後、17世紀に植民のため渡ったヨーロッパ人によってもたらされました。
アジアでは、すでに地中海からインドまで分布し、中央アジア、中近東などの内陸乾燥地帯を中心に発達してきました。
中国へは11世紀のころウイグルから伝来してきたといわれています。
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● 日本への渡来 |
これが本当にスイカだとすると、その起源は非常に古く、中国にスイカが入ってすぐ、平安時代の日本に渡来したことになります。
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日本のスイカの起源についての正しい時代考証はむずかしく、
江戸時代とも言われていますが、古い記録では、僧義堂(室町時代の五山僧1388年没)の『空華集』の中にスイカを和する詩があります。
また、鳥羽僧正(1053〜1140)の『鳥獣戯画』にウサギが持っている果物の中に縞皮スイカらしいものがみられます。

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● 江戸時代のスイカ |
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江戸時代のスイカについては、『農業全書(1696)に「たねに色々あり。じやがたらと云うあり。
肉赤く昧勝れたり。」とあり、すでにそのころ品種らしきものがあったことを示している。
元禄15年(1702)に著された摂津名所図会のなかに、津の国に古くから名産のスイカがあり、「鳩尾西瓜」と
呼ばれて味豊かな逸品だったといわれている。
スイカが換金作物として栽培されるようになったのは、徳川中期以降で、この頃から地方的な品種がかなり明らかにされている。
重修本綱目啓蒙には、最も普通のものは「蛾靖子」や「南京」と呼ばれ、外皮黒緑色、円形、赤肉種であると書いてある。
これが後年になって俗に言われた黒皮スイカであろうか。
地方的には奥州津軽(青森県)に産する白皮黄肉、赤種子種、勢州(三重県)には黄肉種、
木津(京都府下)には「木津西瓜」と呼ばれる黄皮の朱肉種がある。
またある地方には、小型で長形の嘉宝のような品種がすでに栽培されていた。
スイカの経済性について、津木六部耕種法のなかに、「反当利益が、稲一両二分に対して西瓜十両」とあり、
徳川時代には、スイカはすでに一般に販売され、品種意識もかなりすすんでいたように思われる。
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● スイカは庶民のくだもの |
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スイカと夏と庶民、この三角関係は、スイカが大陸から渡来して庶民の食べ物になった江戸時代から、
切っても切れない緑だといえよう。
現在は、アメリカや中国から導入されたものと、日本で育成したものをあわせると150種以上の品種がある。
大分すると紅肉、責肉、白色種の3つがあるが、紅肉種が90パーセントを占める。
植物ホルモンを使って初めて種子なしスイカの誕生に成功したのは、昭和10年、その後研究を重ねて品種の良い種子なしスイカになったのは
戦後間もない
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昭和22年のことである。
しかし、このスイカの致命的な欠点は、晩生で、スイカを堪能してあきられるころにならないと、出てこないことである。
その後、家庭用冷蔵庫で冷やしやすいことを目標にして、昭和34年に小玉スイカが誕生した。
もう、大きいことがいいという時代ではなくなったのですね。
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現在は、スーパー等では大玉スイカもカット売りが主流となり、一人住まい、二人住まいの家庭でも応分に購入できるようになった。
そうやってスイカは庶民の
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生活とともに変化を遂げてきたといえよう。
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● スイカの成分 |
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「日本の夏の風物詩」「夏の果物の王様」などと親しまれているスイカ。
栄養的には、可食部の成分は約95%が水分(果汁)で、このうち4〜6%が糖分です。
その内訳はブドウ糖1.57%、果糖5.03%、糖0.98%で、残り90%以上が還元糖となっています。
ビタミンA(カロテン)やBl、B2、Cの他、カルシウム、リン、鉄、カリウムなどのミネラル類、グルタミン酸やアルギニンなど、
多くの成分をバランスよく含んでいます。
種子はリノール酸やたんばく質が非常に多く、ビタミンB群やEが豊富です 。
果糖やブドウ糖はエネルギー転換が速やかなので、夏の炎暑で疲れたからだをいやすには冷たいスイカを食べると即効性があります。
水分も多く、のどの乾きを潤し、豊富に含まれているカリウムなどとの相乗的な働きにより、からだに涼を呼び爽快感を与えます。
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● すいかの力、食べて元気に健康に |
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李時珍(明代)が著した薬草学の古典「本草綱目」にはスイカの薬効が次のように記されています。
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それによるとスイカの赤い可食部には
1 尿の出を良くする
2 酒毒を防ぐ
3 血尿に効く
4 口や舌、口の周辺にできたおできを治す
5 カゼなどによるのどの痛み及び腫れを治す
6 腰痛に効く
などの薬効があります。
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種の方には解熱作用があり熱さましに用いる他、可食部と同じく尿の出をよくする効果があります。
スイカは昔から腎臓病の妙薬として知られてきました。
特殊成分として尿成分を作るのに関与しているシトルリンというアミノ酸が含まれており、これが利尿効果を高め、むくみをとる効果があるためです。
むくみは腎臓病ばかりでなく、心臓病や高血圧から起こる場合もあります。また妊娠や水分の取り過ぎ、かたよった食事などが原因でむくみを生じることもあります。
いずれにしても、スイカには体内の水分を排泄する働きがあるので、むくみには絶大な効果を発揮します。
そのまま食べても十分に効果がありますが、さらに利尿効果を高めようと思ったら、民間療法として今日まで伝承されている「スイカ糖」を作るのが効果的です。
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● スイカ糖の作り方 |
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1. よく熟したスイカを2〜3個を2つに割り、中身をへらで くり抜きます。
2. くり抜いた中身を布袋に入れ、汁をよく絞ります。
3. 絞り汁を鍋に入れ、5〜6時間かけて、汁が1カップ程 度になるまでゆっくりと煮続けます。
4. ドロドロになったら、火からおろします。
5. よくさまし、ビンに詰めて保存して下さい。
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これで180cc程度の「スイカ糖」が出来上がりです。
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● スイカ糖の効用 |
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「むくみ」
この「スイカ糖」を1日3回スプーント2杯ずつなめるとむくみがとれます。
「カゼ」
カゼでのどが痛い時や、たんがからんで苦しいときなどにも効果的です。
より薬効を期待したい場合には、「スイカ糖」を作るときに種も入れて作るといいでしょう。
「強壮、止血、のどの痛みなど」
種は漢方では強壮、止血、のどの痛みなどに効果のある薬として用いられています。
種の周囲についた繊維を取り除き、これを食部とともに鍋で煮詰め、水分が3分の1程度になった ところで種だけ取り出し、さらに残りを煮詰めて作ります。
「尿道炎やぼうこう炎」
「スイカ糖」は腎臓病やむくみばかりでなく、尿道炎やぼうこう炎にもよく効くといわれています。
「利尿効果、高血圧」
また単に利尿効果があるだけでなく、スイカに含まれているカリウムにより、内の塩分を外に排泄 する働きがあり、高血圧にも効果があるといわれています。
スイカの可食部や種、「スイカ糖」だ けでなく、スイカの皮を水で煎じて飲んでも同様の効果があるといわれています。
「コレステロール」
漢方では、スイカの皮は重要な薬の材料でコレステロールを減少させたり、血管を拡張させたりす る効果があるといわれています。
「口内炎」
スイカの汁では口内炎が治ります。しぼり汁を1〜2分含んで吐く、ということを日に数回繰り返す と口内炎の熱がとれ痛みがやわらぎます。
通常、わたしたちは果肉だけを食べて種や皮は捨て てしまいがちですが、このようにスイカは全ての部分が薬効のある果物と言っても過言ではありま せん。
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スイカに関する資料を使わせていただきました。ありがとうございました。
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