|
イチゴには、ビタミンCが豊富に含まれています。
4〜5個ほど食べるだけで、1日に必要とされる量を軽く満たします。
食物繊維の含有量も多く、ペクチン、クエン酸、りんご酸なども含んで、大腸を刺激して便秘を予防します。 |
|
● イチゴ (苺、学名: Fragaria x ananassa Duch.) |
 |
界 : 植物界 Plantae
門 : 被子植物門 Magnoliophyta
綱 : 双子葉植物綱 Magnoliopsida
目 : バラ目 Rosales
科 : バラ科 Rosaceae
属 : イチゴ属 Fragaria
種 : オランダイチゴ ananassa
|
|
|
● いちごは野菜?果物? |
|
野菜と果物の分け方に統一した基準はありません。
農林水産省では、「野菜」は一年生作物などの草本類、「果実」は永年生作物などの木本類をいい、このいずれに属するかで区分しています。
この区分ではいちごを野菜として扱っています(いちごはバラ科の多年生草本ですが,実際は一年生作物と同様に栽培されています。)。
いちごは野菜として生産され、果物として消費されている実態があり、農林水産省は、農産物の生産に関することも所管しているので、いちごを野菜として区分していますが、
いちごを生産者より消費者側の視点でとらえている農林水産省以外の統計や資料(例えば、家計調査、食品標準成分表、貿易統計など)では、野菜ではなく果物に区分されています。
(独立法人農林水産技術センター) イチゴ(苺、学名: Fragaria x ananassa Duch.)はバラ科の多年草で、現在の栽培種はオランダイチゴといいます。
オランダイチゴはオランダの農園でバージニアイチゴとチリイチゴの交雑によってつくられました。
|
|
|
● バージニアイチゴ(フラガリア・バージニアナ) |
 |
原産地は、バージニア州を中心としたアメリカ東・中・南部及びカナダ東南部です。
雌雄異株で、葉はチリイチゴより薄く、芳香のある小果をつけます。果実は緋紅色であるため、スカーレットイチゴ(scarlet strawberry) とも言われます。
|
|
|
● チリイチゴ(フラガリア・チロエンシス) |
 |
チリイチゴの原産地は、アラスカからカリフォルニアにいたる太平洋およびチリ中・南部の海岸と、その内陸部です。
雌雄異株で、葉は厚く、果実は芳香に乏しいが、やや大きく、色は鈍い赤褐色から薄桃色を呈します。
|
|
|
● Fraga ananassaの誕生 |
 |
ヨーロッパでは、スイスにおいて石器時代の遺跡からいちごの種が発掘されたことから、このころから食用としていたことがうかがえます。
バージニアイチゴが導入される前には、ベスカ(F.vesca L.)、ビリジス(F.viridis Duch.),モスカータ(F.moschata Duch.)などが栽培されていました。
|
|
|
1629年 バージニアイチゴ アメリカよりイギリスに渡る
1714年 チリイチゴ、チリよりフランスに渡りヨーロッパ各地に広がる。
1727年 チリイチゴ、フランスからオランダを経てイギリスにもたらされる。
バージニアイチゴと自然交雑によりF.ananassaができ、その後多くの品種が誕生
18世紀末 チリイチゴ、オランダでバージニアイチゴと自然交雑して雑種ができ、F.ananassaと名づけ られる。
学名のFragaは、ラテン語のfragre(香る)より由来し、ananassaはパイナップルの意味で、Fraga ananassaは「パイナップルのような香り」の果物という意味が込められているようです。
英語のstrawberryは、berry(実)とstraw(stray=あちこちへ移る)の意味で、つるがあちこちへ向いて走ることから来たという説、又、苗の周りにわら(straw)をしくという栽培方法に由来するという説や、
わらのように水を吸うところから名づけられたなど、様々な説があります。
|
|
|
● 日本への渡来 |
 |
江戸時代 日本へは、江戸時代の天保年間(1830年頃)、オランダ人によって持ちこまれたといわれています。
「オランダいちご」と呼ばれるのはこのためです。あのシーボルトも妻のタキと食べたと伝えられています。けれども、いちごの色が血の色を連想させるために、当時はあまり普及しませんでした。
|
|
|
日本で本格的に導入されたのは、明治時代に入ってからで、1899年、日本で初めて「福羽」が育成されました。
「いちご」の名前は、木いちごが「魚(いお)の血(ち)のある子(こ)のごとし」といわれたことからきた説、1〜5月に収穫されることから「いちご」といわれるようになったという説などがあります。
漢字の「苺」は、乳首のような実がなる、という意味合いからきています。
|
|
● いちごの種類 |
|
|
|
●とよのか
1973年に、「ひみこ」と「はるのか」を交雑して育成され、1984年に登録されました。九州および温暖な地方で栽培され、円錐形の大粒の実で、色はつやのある鮮やかな赤色、香りも高く、甘味・酸味に富んでいます。
果汁が多いので、生食用として人気があります。11〜6月頃に出荷されます。
|
|
|
|
日当たりの良い山の斜面を利用して、石垣(現在はブロック)のあいだにいちごを植えるという独特の栽培方法をとります。酸味がほどよく、ケーキにもよく使われます。
10月上旬から出荷されます。また、1〜5月にはいちご狩りで観光客の舌を喜ばせます。
●アスカルビー
奈良県の飛鳥を中心に栽培されています。果肉が、ルビーのように赤く、多汁です。ほどよい酸味があり、若い女性に人気があります。
|
|
● いちごの旬 |
|
いちごは品種改良、栽培法などにより、通年出回っています。
本来の旬は5月。
出荷量が多いのは、4月。
露地栽培の収穫は4月〜6月。
甘味があっておいしいのは、12月〜3月。
クリスマスに向け、製菓用の需要が高く、価格が高いのは12月。
|
|
● いちごの選び方 |
 |
@形がしっかりしていて色鮮やかなもの。
Aぶつぶつがはっきりしている。
Bへたの色が濃いもの。
Cパック詰めは、パックの底を下から見て、つぶれやいたみがないもの。
D品種によっていろどりが違うので、いちがいに色だけでは判断できません。
E生のまま洗ってまるごと食べるので、無農薬のものを。
|
|
|
● いちごの健康応援力 |
|
果実の中でもっとも多くのビタミンCを含んでいます。
●ビタミンCを多く含む。大粒なものは5〜8粒で1日の必要量がとれます。
●また、タバコを吸う人にとってもいい。 タバコを1本吸うと、ビタミンが破壊されるので、ビタミンの補給にピッタリ!
●いちごはビタミンCの宝庫です。
生のまま食べるいちごは、効率良くビタミンCが摂取でき、成人1日のビタミンC所用量(約100mg) も、大粒のいちごなら6〜8粒でまかなえます。
●肌の老化を防ぎます。
ビタミンCは、肌の新陳代謝を高め、メラニン色素をできにくくします。
しみ、そばかす、ふきでものなど、肌にトラブルのある人にはおすすめです。
●皮膚や血管、粘膜を強くします。
ビタミンCは細胞の結合組織であるコラーゲンの合成を促し、血管や軟骨、筋肉を丈夫にします。 又、歯ぐきなどの粘膜を丈夫にするので、歯槽膿漏(しそうのうろう)の予防に役立ちます。
●がんにも効果が
赤い色は、アントシアニンという色素で、発ガンを抑える働きがある。プロトカテク酸という成分にも、 発ガンを抑える働きがあります。
●疲労回復や美容に
ビタミンCは、血管壁に沈着するコレステロールを溶かし、内臓機能を助ける働きがあり、新陳代謝 を活発にするので、疲労回復や美容にも効果があります。
いちごの酸味はクエン酸やリンゴ酸ですが、これらは体内の疲労物質の分解を促進し、疲れを早く 取る効果があります。
●風邪の予防にも
ビタミンCは粘膜の抵抗力を強くして、風邪を予防します。
●ストレスにもいちご
ストレスはビタミンCが体内で大量に消費されます。いちごはビタミンCの補給に効果があります。 ビタミンCを十分にとると、副腎皮質ホルモンの分泌が盛んになり、肉体的、精神的ストレスへの抵 抗力が形成されます。
●いちごは高血圧の予防に
カリウムが多くナトリウムが少ないので、高血圧の予防によいでしょう。
●便秘のときに
いちごにはペクチンなどの食物繊維が多く含まれ、100g当たりの含有量は、バナナと同等、柑橘類 の2倍です。したがって、便秘に効果があり、老廃物の排出を高めて、コレステロール値を下げるは たらきがあります。ヨーグルトと一緒にとると、さらに効果的でしょう。
|
|
● いちごのその他 |
 |
痛みかけたいちごは
@ ボウルに1/4〜1/3の水を入れ。
A レモンを1個しぼります。
B レモン水のなかにイチゴを入れます。
C ボウルを両手でもって前後にふります。
D 転がすように洗います。
E 傷んだイチゴの細胞がレモン水の酸で引き締まります。
|
|
|
F サッと水洗いしても、ある程度水っぽくなるのを防ぎます。
G 酸はイチゴの色落ちを防ぐのでリフレッシュします。
H 歯ざわりもフレッシュになります。
ヘタつきで洗いましう
ヘタを先に取ってから洗うと、取ったヘタの部分から水分が侵入します。
イチゴが水っぽくなり、ビタミンも流出してしまいます。
水洗いしましょう
「いちごは、塩水で洗う」といわれていますが、いちごは表面がでこぼこしているため農薬が残りやすく、塩水で洗うことにより残留農薬がかえって、染み込んでしまうこともあります。
流水でヘタをつけたまま、洗うようにしましょう。
加熱するとビタミンCが失われてしまうので、生で食べるのが一番です。
洗うといたみやすいので、食べる直前に洗うようにします。
|