大阪本場青果卸売協同組合
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今月の旬便り 夏の前半全国各地で長雨や大雨に見舞われました。もう秋の始まりですが、あの雨が残した影響を少しご案内しましょう。

  九 州 

                                 8月初めに届いた産地からの報告書です。

九州各地で大雨となりましたが、各県共に野菜に関しては大きな被害の報告はなく、現在出荷中の品目については、着花不良により今後の数量減が予想されます。
(ピーマン、ゴーヤ、トマト等)
九州産地については定しょく時期から外れていますので、大ききな作型のずれはないと思われます。
鹿児島県、熊本県の被害状況については、別に報告いたします。

 ●鹿児島県 
                                 7月の大雨による主要品目被害状況

対象品目/JA 被害内容 概算被害額 対応状況
 JA鹿児島いずみ
いちご 苗圃冠水
圃場面積換算200a分
苗立枯れ懸念で.80a分 3,360千円 病気予防宰施
メロン 夏メロン戟培中圃場冠水 1.3f 15トン減収
3,600千円
圃場からの強制排水、 病気予防
レイシ 畝頭まで冠水 減収19トン 6,600千円 病気予防
樹勢回復
養液ミニトマト 国境内への冠水により、 べンチ土台ズレ発生 被害額見積もり要請中 8月定植予定を
9月定植に変更
オクラ 急激な軽水による
生育不良   着果不良
減収で15トン
6,000千円
満貫予防と樹勢回復 対策
 JAさつま
いちご 濁流の流れ込みによるハウス・高設施設倒壊
苗の冠水
苗の流失
ハウス倒壊:0.4f
高設施設倒壊:0.6f
苗冠水:0.5f分
笛流失:0.2f分
全体の被害調査中で、
25日夕方に全貌が明らかになる。
トマト ハウス倒壊
ロックウールハウス内冠水
10.3f(1名分)
0.2f(1名分)
ハウス金柑 圃場内への冠水 1.0f
ハウス桃 濁流の流れ込みによる全壊 0.3f
ゴボウ 濁流の流れ込みによる表土流出 4.0f
ハウス関連施設 暖房機・温湯機・重油タンク多数被害または流出
水田 重油の流れ込みによる被害発生懸念
その他 被害生産者は農業施設以外にご自宅が大をな被春を受けておられることから、農業施設どころではない状況 倒壊ハウスの撤去や処分に困らている。
1週間以内であれば、家庭用被害ゴミと同様の扱いになるが、その後は自前で撤去が必要とのこと
ハウスの農業共済は6月まで加入とのことで、厳密には保険対象とならない。
なんとかならないか。
 JAさつま川内
いちご 苗冠水 本圃面積30a分(2名) 苗手配、病気予防対策
ゴーヤ 圃場冠水 10,5f
被害額3,395千円
病気予防対策
 JA伊佐
白ネ 圃場冠水 0.3f・(大口)
9.0f(菱刈)
合計被害額49,610千円
排水対策及び嫡気予
防対琴、植え替え
ゴーヤ 収穣途中の圃場冠水 0.45f
被害額720千円
病気予防及び
樹勢回復対策
オクラ 収穫中の圃場冠水 0.2f
被害額600千円
定植直後分の植え替え


 ●熊本県 
                 7月9日(水)〜23日(日)にかけての大雨による主要品目被害状況

地区 品目 状況
玉串 イチゴ
ナス
イチゴ苗床の一部冠水(天水3戸)しました。
ナス苗一部冠水(天水)しました。
大浜 キュウリ 圃場冠水3戸
鹿本 イチゴ
アスパラガス
川北、分田、小柳地区に単棟ハウスの肩まで冠水みられました。
イチゴは苗床高設ベンチも冠水、一部流出しました。
アスパラ、菊も冠水みられました。
菊池 イチゴ 問題なしです。
阿蘇 小国郷 ダイコン
キュウリ
ホウレンソウ
土砂崩れ2〜3ケ所みられるが、作物への被害はありません。
キュウリ・ホウレンソウは今までの長雨日照不足の影響が大きいです。
(草勢低下、先細り、 軟弱徒長等)
ダイコンは播き付けができておらず、播種後の流亡・品質低下・病害発生がみられました。
中部 トマト
キュウリ
イチゴ
一部圃場での通路冠水見られました。
果菜類での長雨・日照不足の影響が大きいです。
(草勢低下、先細り、花落ち等)
イチゴ苗の被害なしです。
南部 トマト
イチゴ
大雨の被害はありません。
今までの長雨・日鵬不足の影響が大きいです。
イチゴ苗には問題ありません。
上益城 矢部
清和
トマト
キュウリ
キャベツ
イチゴ
土砂崩れ一部見られますが、作物への被害はありません。
果菜類、雨除け物は被害ありません。
今までの長雨・日照不足の影響が大きく、キャベツは植付けできていません。品質低下、病害発生が見られます。
イチゴ苗は問題ありません。
球磨 キュウリ
ナス
イチゴ
キュウリ・ナスは今までの長雨・日照不足の影響が大きいです。
(草勢低下花落ち等)
露地物ナスは一触圃場冠水しました。
イチゴ苗の被害はありません。



  長野県 

                                 8月初めに届いた産地からの報告書です。

長野県では3ケ月分の降雨が一日であったと言われる程の降水量をみました。
土砂災害などもあり、現在でも復旧にはいたっていません。
一方野菜の被害ですが、結論から言えば9月中旬まで尾を引きそうです。

原因としましては
ア、大量の降雨により土が締まり毛細根が伸びなくなったため、水分や養分を吸収出来なくなって
  しまった。
イ、野菜が大きくなる上で必要な外葉といわれる葉が腐ってしまい、成長しにくくなった。
ウ、強い雨の跳ね返りや腐敗菌により多くの野菜が腐ってしまった。
  予防の為に消毒をすればある程度は防ぐ事ができますが5月29日から施行された「ポジティブ
  リスト」による規制強化もあり消毒もできなかった。
エ、9月出荷分の定植時期にあったが連日の雨で苗を植えることが出来ず、雨が上がった後に一斉
  に定植された。 その影響は9月の頭から中旬にかけて端境期として影響が出る一方、20日以
  降は一斉に集中出荷となる可能性がある。
  (それぞれ野菜の生育日数の違いがある為ずれはある)

以上の原因が考えられますが、最近はダイポールモード現象により降雨と干ばつの差が非常に大きくなってきています。
今後もこの傾向は続くと考えられます。

ダイポールモード現象(ダイポールモードげんしょう)
インド洋熱帯域において東部で海水温が低くなり、西部で海水温が高くなる気象現象で、太平洋のエルニーニョ現象に対応する現象です。
この現象はテレコネクションによってアジア各地の気候に影響を及ぼしているとされ、フィリピンから中国南部、インドシナ半島からインド北部にかけては降水量が増加。 さらにその北側にある日本では降水量が減少し猛暑となるとされます。

テレコネクション
遠隔作用を意味し、大気循環・気圧・気温・降水量などが、空間的に離れた複数の場所で互いに相関をもって変動することを言います。

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